ゼロウェイストとミニマリストを両立させたい主婦です。
日々の食事で登場する頻度が高いであろう卵。それに伴って発生するのが卵の殻です。砕けば小さくなるし生ごみのように臭いも発生しないので何気なくごみ箱に捨てている方も多いでしょう。
しかしその卵の殻は使い道がたくさんあるのです。
我が家で大活躍している卵の殻、再利用アイデアをご紹介!
口が細い・狭い容器を洗う
ブラシなどが入らない口が細い狭い瓶などは卵の殻できれいにすることができます。
容器に砕いた卵の殻を入れ、そこに水やお湯を入れシャカシャカと振るだけ。一緒に洗剤や液体石けんを入れるのも良いでしょう。蓋がない容器の場合は手のひらで蓋をして振ります。重曹などでもきれいになりますが、卵の殻はよりきれいになります。
調味料が入っていた瓶やペットボトル、徳利や醤油差しを洗うのに便利です。また汚れた水はコンポストなどに捨てると水を汚さずに済みます。
研磨剤の代用に(コゲ汚れ、鍋のザラつき、茶渋等を落とす)
鍋のザラつきやオーブンの天板などのコゲやザラつきが気になるときは、卵の殻を研磨剤の代用として使うことができます。
※素材によっては傷がつく可能性がありますのでご注意ください※
適当に砕いて使っても良いし、粉末にすると使える場所が広がります。
卵の殻を粉末にする方法
すり鉢があればすり鉢でゴリゴリと。我が家はミルサーで粉にしています。
卵の殻を洗って乾かします。
乾いた卵の殻をミルサーに入れ、
ブーンとしたら、
捨てちゃう卵の殻で作った手作り研磨剤の完成です。
これをガーゼなどに包んだり石けんや洗剤に混ぜてマグカップなどを洗えば、茶渋やコーヒーによる変色を落とすことができます。
我が家では以前、掃除用の重曹を買っていましたが、炭酸水を自作するために食用グレードの重曹に変えました。掃除用より少々高い食用グレードの重曹を洗い物や掃除に使うのはもったいないというところから、捨てちゃう卵の殻を使うこの方法を取り入れるようになりました。
話は脱線しますがミルサーはすごくおすすめです。手作りで米粉や玄米粉が作れますし、煮干しや昆布を粉末にすればサッと溶ける出汁の素に。お茶っ葉を粉末にすればこれもサッと溶けるので茶殻の生ごみも出ません。
にがりの代用に
卵の殻を酢に漬け4日間放置すると、手作りのにがりを作ることができます。
実際にやってみたところにがりに近い効果はありました。
下記の記事に詳しくまとめていますので、興味がある方はご覧ください。
かわさんどっとわーく:卵の殻と酢で「にがり」ができる?卵の殻・酢・豆乳で豆腐を作る。
肥料にする(効果があるかもしれない)
コンポストに捨ててはいけない物に書かれていることがある卵の殻ですが、我が家はコンポストにぽいぽい捨てています。長い時間をかければ徐々に分解されて小さくなると聞きますが、実際に小さくなっているような気はしています。そのコンポストの土を家庭菜園に使っているので鉢やプランターは卵の殻だらけです。
素人なので卵の殻による肥料としての効果は謎ですが、肥料として販売されていたりするのも見るので、良い効果があったらラッキーぐらいで使っています。
ちなみに卵の殻の効果としては、
卵の殻には微細な穴が開いており、酸性土の場合はそこに酸性の水が浸み込んで殻を溶かし、溶け出したアルカリ分が土壌の酸度を調整する機能があります。
たまごや商店さんHPより
とのことです。
害虫(ナメクジ・ネキリムシ)よけにもなると調べると出てきますが、我が家のプランターにはどちらもわんさか発生するので、害虫よけの効果はないと考えます。
漂白剤の代用に(代用になるかもしれない)
漂白剤の代用になると知り、実際にやってみました。
鍋に水と卵の殻を入れます。
この使い古された布巾を、
卵の殻の上にのせ、
10分~15分ほど煮ます。
10分~15分煮たらしばし冷まして放置しました。
取り出して広げてみると、何故だが黄ばみが増しておる。
シミはそのまま、卵の殻が触れていた所と思われる場所が黄ばんでしまいました。
非常にわかりにくいですが、水洗いして干して乾いた布巾がこちら。
点々とあった黄ばみは消えていました。
並べるとこんな感じ。
シミはそのままです。
何となくですがそれらしい効果が得られなかった原因は、卵の殻に薄皮が少し残っていたのが良くなかったのかもしれません。
漂白剤に抵抗感がある、頻繁に漂白剤を使うのは心配、自然素材でどうにかしたい、そこまで真っ白を求めていない、など考えている方にはおすすめの方法かもしれません。煮ることで殺菌・消臭効果もあることでしょう。
卵の殻のリサイクル
企業など取り組んでいる卵の殻のリサイクル事情です。
国内の工場などから排出される卵殻は年間約26万トン。一部は肥料などに再利用、ほとんどは産業廃棄物として処理されるそうです。
キューピーマヨネーズ
キューピーマヨネーズ/TOP/豆知識/卵はムダなく使っています
卵殻の100%再資源化に成功しました。カルシウムが多く含まれる卵殻はカルシウム強化食品や土壌改良剤、肥料に利用されています。
卵殻の内側にある0.07ミリの薄い卵殻膜は、化粧品の原料や食品の原料として活用されています。また、卵白も、お菓子やかまぼこ、ハムなどに使用されています。
キューピーマヨネーズ / TOP / 豆知識 / 卵はムダなく使っています、より
土壌改良剤として使われているとなると、個人が家庭菜園の肥料として使うのもそんなに間違ったことではないかなと思いました。
CaMISHELL
新生紙パルプ商事株式会社/トップ/ソリューション/PICK UP商品/CaMISHELL
NewsPicks/年間26万トン排出されていた卵の殻で配合紙、脱プラ提案
CaMISHELL 卵殻混抄紙 CaMI:カルシウム・紙 + SHELL:殻
CaMISHELLは、主に産業廃棄物として処理されている卵殻(卵の殻)を原材料として混抄した紙の総称です。又、焼却されるときの二酸化炭素排出量の削減に寄与いたします。
新生紙パルプ商事株式会社/トップ/ソリューション/PICK UP商品/CaMISHELLより
石灰石で作られた紙より天然資源を使わない、採掘のエネルギーがかからないことがメリットのようです。世に出回るようになったら雑がみとして回収できるのか気になるところ。
東京卵日和
わたしたちは「卵」から「暮らし」を提案する卵雑貨のブランドです。
ここから生まれるすべての商品は、「卵の殻」から生まれ変わっています。
「かわいい」「たのしい」「かしこい」など生活の中で「ほめてもらえる」卵雑貨を、ひとつひとつ、ていねいに生み出しています。東京卵日和ホームページより
卵の殻の調湿効果を利用したコースターやバスマットなどを販売されています。
卵の殻は無駄にできない!
今回紹介したのは実際にわたしがやってることやってみたことですが、これら意外にも鳥の餌になったり、チョークや工作(キャンドルや簡易植木鉢)などにも使えるそうです。
卵の殻、捨てちゃう前にもうひと仕事。
ぜひお試しください!
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